白球と宿命――甲子園から生まれた6つの物語――

ジャッカルすけきよ

2008年02月14日 04:02

日刊スポーツ・ノンフィクション 矢崎良一監修
スポーツ新聞社の本だけあってというか、ねたが最近のものに集中しています。佐賀北、中田と由規、前田監督、早実優勝メンバーの一年後、千葉経大付。川口はちょい古いですが平安の現校名最後の甲子園にちなんだト―クですし、最後の元球児ゴルファーもつまりは現役です。うち中田&由規は、去年池田関係のとても良いレポートを二つほどあげられていた渡辺勘郎氏が執筆。由規ファミリーのほのぼのテイストを余すとこなく伝えています。
がまあ今回は帝京・前田監督でしょう。のっけから亀田ファミリーについて語ったり、吉川英治の宮本武蔵がどーたらだったり、物議をかもし過ぎたあの95年都立八丈戦での超采配を顧みたり、森本稀哲を褒めたりと絶好調。昨年までの甲子園での全勝敗も記載され、全国の前田監督ファン(どれくらいいるか知らんが)もきっと大満足な仕上がりです。
そんな中で前田監督ご自身が「あとにも先にもあんな経験はありません」と語る蔦監督との初対面時の思い出も割と丁寧に描かれてます。「池田戦に負けて校歌を聞く帝京ナイン」の写真も今となっては割に貴重かもです。

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