栄誉権現

ジャッカルすけきよ

2005年12月17日 16:26



上野公園内、東照宮にある栄誉権現は
狸をまつった祠です
由来はかなりミステリーです
もともと四国八百八狸の総帥だった
大物らしいんですが、大奥に奉納され、
素行不良で追放
その後大名・旗本諸家を滅ぼし去った挙句に
大正年間に今の上野東照宮に
安置されたんだそうです

           
さて、四国八百八狸の総帥と
いえる狸は
伊予・松山の隠神(犬神)刑部
讃岐・屋島の太三郎(ハゲ)狸
阿波・津田の六右衛門
阿波・日開野の金長(二代目)
だと思います。太三郎は「日本三名狸」のひとり
刑部がからんだ松山藩のお家騒動「八百八狸」は
「日本三大狸噺」に数えられています
三大、好きやのお日本人。

このうち太三郎と金さんは地元に
住みついたままなようなので、まず除外できます
刑部は松山・松平家で暴れた狸なので
大奥に奉納されても違和感はないんですが
確か、城下の穴ぼこか何かに封印されているはずです
消去法で浮上するのは六さんですね
金長との「狸合戦」に負けて戦死したんですが、
神さんになるようなタヌ公は
肉体死しても霊魂不滅、で
なんとなく負けたから地元に居づらくなって
上京してきたというような展開かもしれません

総帥というほどでもなかった中堅どころの狸が
引越し先で自分を大きく見せた、という可能性も
否定し切れませんが、一応
当サイトでは「栄誉権現=六右衛門」説を主張したいと
思います
ま、いずれにせよ狸を愛する四国人なら
一度は訪ねるべきスポットなのは確かなんですが、
まつられてるのが東照宮の本堂内ということで
いちいち拝観料200円を払わないと
入場できないのがめんどくさいところです

俺は大の家康ギライなので
東照宮に金を払うのってちょっとなあ、
とやや鬱々とした気分になりながら行ってきました
狸萌えとはいっても、狸親爺は別に……

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